オルトフォンの「飛ばない」針、VNL。3種類のスタイラス(交換針)でプレイ時のフィーリングをチョイスできるユニークなDJカートリッジとしても知れ渡ったこの針に、高出力モデルのVNL TRIXおよびDANCEがシリーズとして加わります。また軽質量なヘッドシェルSH-2にプリマウントされ、箱を開けるとすぐに使えるVNL TRIX/DANCE Premounted on SH-2もあわせてラインナップされました。パワフルでパンチの効いた、新時代のオルトフォンDJカートリッジにご期待ください。
SPECIFICATION
●出力電圧 (1kHz, 5cm/sec.): 10mV ●チャンネルセパレーション(1kHz): 22dB ●周波数特性 (20Hz-20,000Hz): ±3dB ●トラッキングアビリティー(315Hz、適正針圧下): 100μm ●水平コンプライアンス: 12μm/mN ●スタイラスタイプ: Spherical(TRIX)/Elliptical(DANCE) ●スタイラスチップ半径: R 18μm(TRIX)/ r/R 8/18μm(DANCE) ●カンチレバー素材: アルミニウム ●適正針圧: 4.0g ●推奨負荷抵抗値: 47kΩ ●自重:7g(カートリッジ本体)/ 17g(Premounted on SH-2) ●JAN:5705796014044(TRIX)/5705796014051(DANCE)/5705796014068(TRIX Premounted on SH-2)/5705796014075(DANCE Premounted on SH-2)
VNL DANCE
楕円針を用いた上位グレードのDANCEは、イエローの蛍光スタイラスをシンボルとしています。高剛性であることはTRIXと同じですが、盤面の音声をより精緻にピックアップできる楕円針の採用により、VNLシリーズの中で最もクリアでワイドレンジな音楽再生を可能としています。Concorde MkⅡ Clubをよりパワフルにしたかのような、それでいてリッチで高品位、かつ量感豊かなサウンドのDJ針が欲しいときは、このDANCEの出番です。
カートリッジの出力電圧の値は、それが大きいほど大音量とパワー感を得ることができます。しかし、音量だけを追い求めて無理にパワーを出し過ぎると再生音のバランスが崩れ、歪みなどの原因にもなり得ます。我々は長年の知見から、再生音を飽和させることなくクリアで音の通りがよく、かつパワフルな大音量を得ることが可能な発電エンジン(磁気回路)を開発しました。音量が大きく、パワー感に優れたDJカートリッジは数多くありますが、レコード盤に刻まれた音楽の機微をハイクオリティに読み取れる針という条件を付加すると、そのハードルは非常に高いものとなります。しかしオルトフォンの名を冠するカートリッジであるからには、大音量かつクリア、パワフルであることに加えて音色のよさも両立できねばなりません。VNLの高出力モデルであるTRIXとDANCEは、そういった切なる想いから誕生しました。
VNL TRIX/DANCEでは、カートリッジ先端のスタイラス(交換針)部分を蛍光仕様としました。これにより、暗い現場でもレコード盤上の針先を視認しやすくなります。また、TRIXをホワイト、DANCEをイエローの蛍光とし、それぞれの取り違えも防いでいます。
10mVの大出力を誇るTRIXとDANCEのボディは、この2機種に合わせて新規に開発されました。このため両者のボディは共通であり、スタイラス(交換針)部分を挿し替えてプレイを楽しむことができます。TRIXが相応しいバトルシーンではホワイトの針先、DANCEのパフォーマンスが望まれる場面ではイエローへ。自重や針圧は共通につき、スタイラスの差し換えだけで瞬時にそのキャラクターを変化させられるのがVNLシリーズの強みです。