エントリークラスのヘッドシェルには、望まれる仕様がたくさんあります。まずは第一に、使いやすいこと。そして様々なカートリッジと使用上の相性が良いこと、動作中のカートリッジを過不足なく支持できること。更にはリーズナブルであること、外観は奇抜でも平凡でもなくデザイン性に優れることが挙げられます。また、ヘッドシェルの素材に起因する固有の音色もなるべく癖のないものが望まれます。ハイエンドなカートリッジを想定したシェルの場合は、装着するカートリッジやトーンアームをある程度は想定することが可能です。しかし、エントリーモデルではこれが極めて多岐にわたるため、開発は極めて困難です。
これに対し、オルトフォンは長年にわたって蓄積してきた知見を惜しみなく用いて、新世代のエントリーモデルSH-2 Blackを誕生させました。様々なトーンアームの対応自重範囲に収まるよう、シェルの自重は9.3g(目安値)に抑えられています。
オーディオファンやDJの皆様はもちろん、レコードリスナーの皆様にとっても必要不可欠といえる、軽量・高剛性な「定番」ヘッドシェルの誕生です。
SPECIFICATION
●端子:金メッキ ●本体材質:特殊ファイバー配合の樹脂素材 ●自重: 9.3g(目安値、取付ネジ除く) ●JAN:5705796320442
※写真や図版の色彩は、画面上の表示の関係で実際とは若干異なる場合がございます。また、規格・仕様・デザイン・価格の一部を予告なく変更することがありますのでご了承ください。
本製品のシェル素材には、特殊ファイバーを配合した樹脂を採用しました。ファイバー素材によって繊維強化された樹脂は、今や航空・宇宙産業や船舶、または楽器に至るまで様々な分野で用いられています。アルミニウムよりも剛性に優れ、比重も軽い。そして金属素材ほどには固有の音色をもたないため、よりカートリッジそのものの音色を楽しむことができます。また樹脂素材は絶縁性にも優れるため、ヘッドシェルを通じて発生しうるグラウンド(アース)ループを防止することも可能となりました。古くからのオーディオファンの間では「樹脂=チープ」という認識が根強くありますが、この現代においてそういった認識は改められるべきです。金属素材とはまた異なる、ニュートラルな音色をお楽しみください。
SH-2 Blackでは、操作性に優れて指なじみのよいフィンガー(指かけ)を採用しました。これは我々がConcorde MkⅡおよびMusicシリーズで実用化した新世代のフィンガーをヘッドシェルにも応用したもので、DJ用途での使用も想定して触感や操作感を統一させています。
リードワイヤー交換・取り付け時のご注意
SH-2 BLACKのリードワイヤー接続端子は、DJ用途での使用も想定して端子のピンを直径1.2㎜の太いものとしています(LHシリーズの端子は直径1.0㎜)。このため、交換などに伴って新しいリードワイヤーを取り付ける際は、その端子を広げるなどして本製品の端子直径に適合させる必要があります。
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詳細は下の弊社公式YouTubeチャンネルや別ページ「SH-2・SH-4シェルのリードワイヤー交換について」をお目通しください。
SH-2およびSH-4は、ハードな使用環境(DJ用途など)も想定し、ヘッドシェル側の接続ピンが「直径 1.2mm」と太めの設計になっています。
SH-2 / SH-4: 端子径 1.2mm
一般的な高級ヘッドシェル(LHシリーズ等): 端子径 1.0mm
オルトフォンの高性能リードワイヤー「LWシリーズ(LW-800S/7N/6N/3Cなど)」や他社製リードワイヤーの多くは、ヘッドシェル側の端子が「1.0mm径」で作られています。
そのままSH-2 / SH-4に取り付けようとすると、サイズが合わずに入らない、あるいは無理に押し込んで端子を破損させる恐れがあります。
対処法: 取り付け前に、つまようじや細い精密ドライバーなどをリードワイヤーの端子に差し込み、ゆっくりと慎重に広げ、1.2mm径に適合させてから装着してください。
ポイント: 広げすぎると接触不良の原因となりますので、少しずつ様子を見ながら調整を行ってください。