レコード再生を楽しむ皆様の中には、カートリッジ(レコード針)をいくつか所有して盤ごとに最適な針をチョイスし、その音色の違いからくるアナログ再生の醍醐味を味わっておられる方も多いことと思われます。アナログファンの手元にコレクションされたカートリッジは、構造上の必要性やデザイン面、設計者の思想などに起因して様々な形状をもっています。さらに製品によってはカートリッジとヘッドシェルが一体となっていたり、個性的な外観がメーカーのシンボルとして広く認知されているものも少なくありません。レコードファンにとっての相棒であり、またコレクターズアイテムでもあるカートリッジを美しく飾りたいと望むのは当然のことでしょう。
アナログカートリッジを愛してやまない我々も同様に、オルトフォンのシンボルであるSPUやConcordeをスタイリッシュに飾ることが可能なスタンドを欲していました。こうした思いから開発されたのが、カートリッジを最大限に「魅せる」ディスプレイを可能としたCK-1です。
カートリッジが最も見栄えよく映るのは、トーンアームに装着されてゆるやかに流れる盤上に降りているときです。CK-1は、このベストアングルでのディスプレイを可能としたアナログファン必須のアイテムといえるでしょう。
FEATURES
CK-1は、ユニバーサル型コネクターを使用するヘッドシェルに取り付けられたカートリッジや、ヘッドシェル一体型のカートリッジをディスプレイするために開発されたスタンド型キーパーです。カートリッジ個々を自由な角度で配置することが可能なため、ガラスのコレクションケースなどにディスプレイするには最適な仕様です。CK-1へのカートリッジ装着方法は、カートリッジのフィンガー(指かけ)を12時方向に傾けた状態で装着穴に差し込み、90度分ねじ込みながら3時方向に戻すだけ。上下2ピンのコネクターを備えたヘッドシェル(例:オルトフォン LH-4000)や下向きピンのSPU Aタイプシェルにも対応しています。なお、オルトフォンからもSCK-2などのカートリッジケースは出ていますが、こちらはカートリッジの安全な運搬や保管を主目的としたものです。ディスプレイ用のCK-1とあわせて、適材適所でのご使用をお勧めいたします。
先に述べたように、CK-1はカートリッジ付きのヘッドシェルをディスプレイするためのスタンドです。しかし、本製品は高精度なアルミ切削の筐体を備えているため、カートリッジの針先位置を確認するための治具としても使用することが可能です。底面先端部分に刻印されたラインはオルトフォンのSPUやConcordeシリーズの針先→シェル後端と同様の52㎜位置を示しており、ヘッドシェルを本製品に装着してカートリッジの針先位置をこのラインに合わせるとオルトフォンのAS-212/309RトーンアームやTechnics SL-1200シリーズなどのオーバーハング調整が可能となります。
注意事項
・本製品を用いてカートリッジをディスプレイする際は、針先破損を避けるためにCK-1への装着前にカートリッジに必ずスタイラスカバーを装着もしくは下ろし、確実に針先部分を保護してから行ってください。また、ディスプレイ中も引き続きスタイラスカバーで針先を保護することを推奨いたします。
・CK-1の交換用ヘッドシェルコネクター受けSL-CK1は、ヘッドシェル側に傷を与えないこと、また滑り止めのロック機能を得るために素材を樹脂製としています。本製品の底面に備えられた固定用のイモネジ(2㎜の六角レンチに対応)を必要以上に締め過ぎた場合、SL-CK1が変形してヘッドシェルの挿入が不可能となる場合がありますのでご注意ください。
CK-1用交換部品:SL-CK1(交換用ヘッドシェルコネクター受け)